過去を振り返ってみよう

そもそも、私が映画にハマったのは、幼稚園児の頃だっただろうか……?
テレビ画面で悪党どもに目にも止まらぬパンチやキックを繰り出す、一人の東洋人の男を観た時、幼い私に衝撃が走りました。
「この人、変身しないで敵を倒してる……!!(←ここが、まだ子供の発想)」
当時は、観るテレビ番組はヒーローものだけ(アニメはあまり印象に残ってない)だったのですが、
この東洋人の男のアクションは、私を夢中にさせるに相応しいものでした。
男の名は李 小龍、すなわちブルース・リーその人でした。
興奮した私は、父にブルース・リーの事を聞こうとしたのですが、父から帰ってきた一言は
「この人は、もう死んでいるんだよ」
実在の人物で、初めてカッコいいと思った人物はが、すでに故人であったのは、かなりショックでした。


そしてしばらくして、別の東洋人が、テレビで大暴れしているのを観ました。
こちらは、鼻の大きい東洋人で、ブルース・リーと比べてアクションのキレは凄まじいものではありませんでした。
ですが、彼にはブルース・リーには感じない要素〜コメディリリーフ〜を感じました。
近くにある家具を武器に使い、時にはコミカルに、時にはシリアスに演技をする様は、やはり子供心にカッコよさを覚えました。
もうお分かりかと思いますが、この東洋人の名はジャッキー・チェン
最近ではアクションに衰えが見えてきましたが、今もなお映画への情熱を失わずに、精力的に活動しているのは、嬉しい限りです。


それより後に、リー・リンチェイ(ジェット・リー)や、スティーヴン・セガールなどのアクション俳優が登場してきますが、ブルース・リーや、ジャッキー・チェンを越えるかもしれない俳優は、そうそう現れてはいません。
仏教の国より、常人離れしたアクションで魅せる、あの男〜トニー・ジャー〜の登場までは……。