仮面ライダー THE FIRST

昨日、『仮面ライダー THE FIRST』を観に行きました(整理券をゲットできたので、舞台挨拶も観ました)。


舞台挨拶には、黄川田将也(本郷猛)、高野八誠(一文字隼人/矢野克彦)、小峯麗奈(緑川あすか)、小林涼子(原田美代子)、板尾創路(スパイダー)、ISSA(ショッカー幹部)、長石多可男監督の七人が来ていました。
すでにご存知の方も多いかと思いますが、高野氏は「お母さんに薦められて」変身ベルトを着用しての登場。
なかなかシャレの判る方だ……。
リアルで観る黄川田氏・高野氏両名は、マジでカッコよかったです。
特に黄川田氏は細身の長身という石ノ森萬画のキャラっぽい体型で、ちょっと感動しました。
しかし、それ以上に、板尾兄さんが舞台挨拶に来ていた事に、感動しました。
「今回はクロマティに訴えられたり、監督が逮捕されたり(中略)しなかったので、安心です」
って……。そういや、板尾兄さんの出演作品には、そんな事もあったなぁ……。


肝心の本編ですが、(あまり期待していなかっただけに)想像以上の出来で、楽しめました。
話の繋がりがツギハギだらけだったり、現在のシーンと過去のシーンが混在しているなど、アラを探せばキリがないのですが、1時間30分という時間制約がある以上は、仕方ないかと思います(ディレクターズカット版のDVDが発売される事を祈ろう)。
アクションに関しては、今年観たヒーローものの映画の中では、最高の出来でした(香港映画っぽいアクションもありましたが、それは欠点ではない)。
特に最近は、“仮面ライダー”を名乗っていてもバイクアクションが少ない作品が多かったため、中盤や終盤のサイクロンを使ったアクションは、感動ものでした。


俳優陣ですが、本郷役の黄川田将也は適役でした。
(原作版の)本郷猛のキャラ造型に近く、(他の平成ライダー主演役者〜細川茂樹を除く〜のような)大根っぽい演技ではなかったので、好感が持てました。
スパイダーの板尾創路、バットの津田寛治の怪演も、この作品を面白いものにしてあります。
不安だったウエンツ瑛士ですが、心を閉ざした青年役は、見事でした。
心を開いた後の演技は、ちとキモかったですが……。


アラも多かったのですが、続きを見たくなる(完全版を観たい)映画でした。
個人的には、来年のライダーは『仮面ライダー THE FIRST』を希望したい。
あるいは、テレビ朝日の金曜日23時枠のドラマで、観てみたいところ……。